退院後の生活を組む
続く形にするコツは1つ。家族がやることを、最初から減らしておく。
3層で組む
この3層を意識して配分する
①介護保険サービス。訪問介護、デイサービス、訪問看護、福祉用具、住宅改修。自己負担は原則1〜3割。まずここを最大限使う。
②保険外サービス。介護保険では頼めないことを補う。全額自己負担だが、内容の自由度が高い。
③家族。①②で埋まらない部分だけ。ここを最後に置くのが要点です。
多くの家庭が③から埋めて、足りない分を①②で補おうとします。順番が逆です。③から埋めると、家族の負担が上限まで使われた状態が標準になり、そこから増やせません。
①の設計はケアマネジャーの仕事です。遠慮せずに「これも頼めますか」と聞いてください。使える枠を使い切らずに終わる家庭が多い。
保険で頼めないこと
介護保険には「利用者本人の日常生活の援助」という枠があります。この枠を外れるものは、保険では頼めません。
頼めないことの例:
・本人以外の家族の分の家事
・ペットの世話
・草むしり、大掃除、模様替え
・通院以外の外出の付き添い(買い物の付き添い、旅行、趣味の活動など)
・長時間の見守り
・夜間の付き添い
・入院中の付き添い
これらが必要な場合、保険外サービスを使うか、家族がやるかの二択になります。ここを知らずに「介護保険があるから大丈夫」と思っていると、退院後に困ります。
保険外で頼める内容を無料相談する
24時間365日対応。介護保険では対応できない内容も相談できます。相談は無料です。
- 相談・見積もりは無料の場合があります
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- サービス内容は地域により異なります
離れて暮らす場合
子が遠方に住んでいる場合、退院後の最初の不安は「今どうしているか分からない」ことです。
組み合わせる手段:
・介護保険のサービス(訪問の頻度=人が見に行く回数)
・見守り機器(センサー、カメラ、通報ボタン)
・電気・ガスの使用量による見守り
・配食サービス(届けるときに安否を確認する仕組みのものがあります)
・近隣・民生委員との関係
機器だけでは不十分で、「異常を検知したときに、誰が駆けつけるか」まで決めておかないと機能しません。ここが最も設計を忘れられる部分です。
→ 見守りの組み方
見守りセットの内容と料金を確認する
設置条件・料金は公式サイトでご確認ください。
- 相談・見積もりは無料の場合があります
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- サービス内容は地域により異なります
支える側が倒れないために
介護で最も多い失敗は、支える側が先に倒れることです。そうなると本人の生活も止まります。
実務的な対策:
・最初から休む日を決めておく。「疲れたら休む」では休めません
・ショートステイを早い段階から使う。本人が慣れるまで時間がかかるため、必要になってからでは間に合いません
・兄弟で分担を数字にする。「できるときに」ではなく「月に何回」「金銭で月いくら」。曖昧にすると必ずもめます
・自分の仕事を辞めない。介護離職は、収入と社会との接点の両方を失います。介護休業・介護休暇の制度を先に確認してください
・ケアマネジャーに「限界です」と言ってよい。言われないと分かりません
4つ目は特に重要です。辞める前に、勤務先の制度と、外部サービスで代替できないかを検討してください。一度辞めると、同じ条件で戻るのは難しくなります。